鹿児島県鹿児島市にある南九州最大の歓楽街、天文館。地元の人々からは「天街(てんまち)」の愛称で親しまれ、全国的には毎年11月2日・3日に行われる、約二万人以上の踊り手が鹿児島民謡にあわせて練り踊る「おはら祭」の開催地として有名なこの街の中心地に、地上11階・地下2階建てのオフィスビル「鹿児島中央ビルディング」はあります。
ビルの竣工・完成は1976年5月。1階と2階が鹿児島銀行や物販店舗、3階から11階はさまざまなオフィスが入っているほか、地下1階には飲食店も入居しています。
交通機関へのアクセスは、鹿児島市電の高見馬場駅から徒歩約30秒。鹿児島空港からのアクセスが非常に良く、また近隣にはビジネスホテルも多数あることから、1階に設けられた機械式駐車場は、ビジネスの拠点としてのみならず、1年を通じて多くの観光客にも利用されてきました。
そんな同ビルは昨年、老朽化した設備を更新するために、パーキングシステムの全面リニューアルを行いました。
リニューアルに際して、まずはいかに効率的な作業プランで施工できるか、ということが重要視されました。オフィスビルという特性上、駐車サービスを完全にストップすることができない為です。
オーナー様との協議により、日精では工事を3期に分割することで、5基あるパーキングシステムのうち、常に一部を稼動しながらリニューアルを進めるプランに決定。月極利用者の外部代替を1基分の30台におさえ、最短の工期でリニューアルを完成させました。
また、ミドルルーフ車への対応も今回のリニューアルにおける大きな課題でした。竣工当時は小型車が全盛の時代で、よって5ナンバーの車のみの収容で問題はなかったのですが、時代が大きく移り変わり、現代の車社会では車高の高い車への対応が必要不可欠となっています。
そこで駐車台数を減らし、5基あるすべてのパーキングシステムを、ミドルルーフ車への対応するよう踏み切りました。その結果、収容台数は1基あたり30台から、29台×5基の145台に減少した反面、稼働効率は以前と比べて大幅に向上しました。
日精が誇る最新のパーキングシステムが、これからも天文館の快適な街づくりをサポートしてまいります。
ミドルルーフ車対応のビフォ・アフター
左側から計画的に順次リニューアル