福島県のほぼ中央に位置する郡山市は、首都圏と北日本を結ぶ、交通要衝の地。人と物資のにぎやかな往来から、東北有数の都市として発展を続けています。この、水と緑に恵まれた歴史の街の中心に、郡山中町ビルはあります。
当ビルのメインテナントである郡山ビューホテルは、全フロアの65%を占め、それ以外に、レディスファッションや雑貨などの商業施設と、ヤマハ音楽教室などの文化施設もある複合ビルとなっています。
ビルの竣工は28年前。郡山駅前に初めて誕生した都市型ホテルとして出発しました。その際、斬新な設備として注目を集めたのが、導入された日精の機械式駐車場設備でした。地下にスペースを確保しての駐車場は駅周辺にはほかにありませんでした。
以来、誠実なメンテナンス対応と使い勝手の良さから、日精のパーキングには全幅の信頼を寄せていただき、この度リニューアルの構想を得た際にも、引き続き日精ユーザーとして、最新の機械の導入決定に至りました。
今回のリニューアルには二つのポイントがありました。まず、老朽化した設備の全面更新です。今後のメンテナンス経費と、リニューアルした場合とのコスト計算を綿密に協議しました。次に、大型車への対応です。
竣工当時に設置した旧タイプは、大衆車として小型車が全盛の時代性と、メインテナントがホテルという業態もあり、5ナンバーの車をいかに多く駐車できるかを優先しました。しかし、時代は変わり、郡山駅周辺の駐車場の利用状況にも大きな変化がありました。そこで、駐車台数を減らしても、大型車への対応に踏み切ることにしました。
リニューアルを終え、このねらいは的中。利用率が170%に増えた上に、増加した利用者の八割が3ナンバー、残り二割がミドルルーフ車という数字が出ています。さらに、「入庫案内のミラーが見やすく、自分の車がどこまで進んだのかが一目瞭然」「広くなって入れやすくなった」との声も届いています。
女性客も増加。パーキングの管理面においても、オーダーメイドのタッチパネルが、デザインに優れ、大変操作しやすくなったとの感想が寄せられています。リニューアルという節目において、「次もまた日精のパーキングに」と望まれる確かな技術と誠実なメンテナンスが、日精の誇りです。長年に渡る日精ユーザーからの信頼の声がそれを物語っています。
乗込階平面図(1階)
断面図
90度乗込口レイアウト
車高を高く、パレットを広くした乗込口
大型車に対応したパレット