浅草の娯楽の中心として、長きにわたって多くの人に親しまれてきた映画館「浅草東宝会館」(昭和39年10月開場)とボーリング場「浅草楽天地ボウル」(昭和44年7月開場)。「六区ブロードウェイ」とも呼ばれた浅草六区の中心部に位置した、それら2つのアミューズメント施設が2015年12月17日、地下2階・地上13階から成る複合施設「東京楽天地浅草ビル」に生まれ変わりました。
1〜4階には、地方事業者が出店する新たな商業施設「まるごとにっぽん」がオープン。約3,700㎡の売り場に飲食店のほか、食器、料理道具、化粧品、小物の物販店など計50店舗が集結。さらに、全国各地の自治体の特産品を展示販売するスペースなどもあり、そのうち八割ほどの店は都内初進出で、これまでは地方でしか購入できなかった商品が数多く取り揃えられています。
5〜13階には、アールエヌティーホテルズ株式会社が全国で展開する「リッチモンドホテル プレミア浅草インターナショナル」(全270室)が入居。35棟目にしてはじめて「インターナショナル」ブランドを掲げた同ホテルは、外国人やイスラム教徒の観光客の対応に力を入れているのが特徴。豚肉やアルコールを飲食できないイスラム教徒にも食事を楽しんでもらおうと、食材や調理工程に配慮した弁当など販売しています。
浅草六区の往時の活況を呼び戻す「浅草六区再生プロジェクト」の一端を担う施設として誕生した「東京楽天地浅草ビル」。今後は浅草から全国、そして世界に向けて、日本の優れた伝統や文化を発信する「真の地域振興の拠点」となっていくことでしょう。
曜日や時間帯を問わず、多くの来訪者が見込まれる複合施設の特性上、駐車設備には駐車台数の確保とともに、スピーディな入出庫が求められました。そんな同施設からパーキング設備として選ばれたのが、日精のエレベータ方式フォーク式「ELパーキング」です。
商業地域という立地柄、スペースには限りがあったにもかかわらず、縦列タイプの機構により、2基分の大量収納力を実現。総収納台数は64台で、ミドルルーフやハイルーフなど多彩な車種が収容可能です。また、その最大の特長であるフォーク式によるハイスピードな入出庫に加え、最新の安全設備を導入することで高い安全性も確保しています。
乗込階平面図
駐車場へのアプローチ
ターンテーブル180度旋回タイプを内蔵
ターンテーブル180度旋回タイプを内蔵