2008年7月の着工から約4年の歳月を経て、いよいよ今年5月22日に開業する東京都墨田区の複合施設「東京スカイツリータウン®」。世界一高いタワーという話題性から早くも新しい観光名所となっている「東京スカイツリー®」や、バラエティ豊かな専門店約310店舗が入居する巨大ショッピングセンター「東京ソラマチ®」などと並んで、同施設にオープンする超高層オフィスビルが「東京スカイツリーイーストタワー」です。
地下3階・地上31階建て。フロアは1〜7階が商業施設「東京ソラマチ」、8〜11階が展示・教育関連ゾーン、12階がスカイロビー、13〜29階がオフィス、30〜31階が東京ソラマチ高層レストランで構成されています。30階・31階のタワービューダイニングは、間近にそびえる大迫力のスカイツリーに加えて、晴れた日には東京タワーや富士山を見渡すことも可能。
オフィスゾーンへのエントランスとなるスカイロビーへは、押上駅コンコースに直結しているエレベーターホールからシャトルエレベーターで直接アクセスができ、雨の日でも濡れることなくビル内までたどり着ける快適な動線も確保されています。また、1階には南面道路よりアクセスできるオフィス用の車寄せを設け、VIPなどの送迎にもしっかりと配慮されています。
17のフロアに広がるオフィスゾーンは総貸室面積が約7,700坪。基準階フロアは約12メートルから約17メートルの奥行を持たせた無柱空間で、用途や規模に応じた柔軟なオフィスレイアウトが可能となっており、幅広いビジネススタイルに対応します。一方、外観にはLow−Eペアガラスを採用することで、日照による熱の取得率が普通ガラスの二分の一以下になり、冷暖房負荷を低減してレベルの高い省エネを実現しているのも特徴です。
東京スカイツリータウン周辺は、隅田川をはさんで浅草にもほど近い、ものづくりの伝統や昔ながらの風情が息づくエリア。そんな粋な下町文化と最先端の東京カルチャーを、さらには日本と世界を結ぶゲートシティとして、東京発の新たなムーブメントを創出する「タワーのある街」がこの春、誕生します。
オフィスの他にレストランや商業施設も入居しているため、連日、多くの訪問者が見込まれる東京スカイツリータウン。そんな同施設からパーキング設備として選ばれたのが、日精の水平循環方式「LEVELパーク」です。
敷地内に地下鉄都営浅草線と半蔵門線が通っている影響で、パーキングに使えるスペースが通常よりも平面的に非常に狭いことが大きな課題でした。そこで、乗込口の大幅な省スペース化が図れるLEVELパーク(90度トレー旋回タイプ)を2基並べ、それぞれを5層構造にする、日精だけが実現可能な設計を提案。結果、限られた敷地面積を最大限有効に活用し、110台(44台分はハイルーフにも対応)の高収納を実現しました。
今後、世界のビジネス拠点として大きな注目を集めるであろう東京スカイツリーイーストタワー。その快適なオフィス環境を構築する上で、日精の最先端テクノロジーが生かされています。
乗込階平面図(1階)
据付階平面図(B3階)
併設された2基の乗込口スペース
併設された2基の乗込口スペース
可動デッキが開き、トレーが90度旋回して車を格納
可動デッキが設置されている乗込口スペース
日精だけが実現できる水平循環の5層構造設計