広島トランヴェールビルディング

ビル外観図ビル外観図

「広島の顔」である紙屋町交差点に誕生した
新しいランドマーク

広島県庁をはじめ、大手企業や商業施設などが集積する広島市のビジネス・商業の中心地、紙屋町。中国地方を代表する繁華街でもある同エリアに今年2月17日、大型複合施設『広島トランヴェールビルディング』が完成しました。

2009年8月に着工した本プロジェクトは、「広電ビル」「広電ビル別館」「さくら広電ビル」の建て替えに伴う再開発事業で、プロジェクトマネージャーを務める三井不動産(株)のほかに、広島電鉄(株)・広電不動産(株)・中央三井信託銀行(株)・CMTBファシリティーズ(株)・(株)もみじ銀行ら6社が参加しています。

所在地は、南北の鯉城通りと東西の相生通りが交わう紙屋町交差点。広島電鉄、アストラムライン、広島バスセンターなど各種交通機関の最寄り駅が徒歩2分圏内に点在し、地下には2001年4月にオープンした、南北225メートル・東西370メートルに渡って十字形に広がる広島初の地下街「シャレオ」もある、名実ともに「広島の顔」といえるスポットです。

外観には、紙屋町交差点に面する北側・西側の二面にガラスカーテンウォールを採用。美しい曲線を描くデザインは、街の風景にやさしく溶け込みながら、洗練された存在感を鮮やかに主張しています。また、直射日光を遮ることによる熱負荷の低減や、高効率照明器具(省エネ対応蛍光灯)・自然調光が可能な照明システムを導入することで消費電力の低減を図るなど、環境に配慮した設計も特徴です。

4階から14階までのオフィスフロアは、広島市内では稀少な1フロア約380坪、天井高2.8メートルの開放感溢れる空間が魅力。さらに非接触型ICカードキーシステムの採用や24時間常駐管理など、充実したセキュリティ機能も備えられています。

一方、地下1階から地上3階までは商業フロアとなり、中国地方の旗艦店と位置づけられたアウトドア用品メーカー、モンベルの大型ショップなどが入店。また地下1階は前述の「シャレオ」とフラットに接続しており、隣の県庁前駅から地上に出ることなくアクセスが可能です。

広島トランヴェールビルディングは、そんな変わりゆく街のシンボルとして、賑わい創出の新たな拠点となることでしょう。

省スペース性と高収容性を兼備した
エレベータ方式〈フォーク式〉「ELパーキング」

紙屋町交差点の一角という立地と、連日たくさんの利用者が訪れる大型複合施設の特性から、広島トランヴェールビルディングのパーキング設備には、省スペース性と高収容性の両立が求められました。そこで選ばれたのが、日精のエレベータ方式〈フォーク式〉「ELパーキング」です。

同施設には縦列・前面空地利用型ELパーキングを2基設置。1号機が92台、2号機が88台の計180台収容で、日精がこれまでに扱ってきたパーキング設備で最大級の収容台数を誇ります。

また、万が一地震が発生した場合にも、先進技術を集約した独自の耐震メカニズムが車の落下を防止する高い耐震性も、導入の大きな決め手となりました。日精はこれからも先進の技術力で、快適な街づくりをサポートしてまいります。

機種名
エレベータ方式フォーク式ELパーキング
延床面積
29,787.68m²
構造規模
地上14階、地下2階
収容台数
1号機(特中型乗用車64台、特中型ハイルーフ28台)・2号機(大型乗用車60台、大型ハイルーフ車28台)

乗込階平面図

2基の乗込口スペース

90度旋回・縦列タイプの乗込口(1)

90度旋回・縦列タイプの乗込口(2)

90度旋回・縦列タイプの乗込口(3)

前面空地を利用した車の格納スペース

90度旋回したトレーから、フォークリフトで車を収容棚へ搬送