医療法人愛仁会亀田第一病院

外観図駐車室断面図

腰痛に悩む患者が日本全国、
アジアからも脊椎外科の名医を擁する新潟の総合病院

平成18年4月から、本州日本海側で初めて政令指定都市に移行する新潟市。市町村合併によって、新しい生活圏が生まれ、活力ある街づくりが進められています。
新潟市街からほど近い亀田は、ベッドタウンとして住宅地が広がる地域。「亀田製菓」や「越の寒梅」など、全国ブランドの食を育てた土地柄でもあります。
落ち着いたたたずまいのこの地に、亀田第一病院が設立されたのは、昭和42年のこと。当時は「愛仁会渡辺病院」でしたが、昭和57年に改称して現名称となりました。
診療科目は、内科、外科から産婦人科、脳神経外科までの16科目に及ぶ総合病院です。入院病棟は3階〜5階の3フロアにあり、病床数は197床。約280名の職員が外来患者や入院患者のケアにあたっています。
本病院の特色は、脊椎外科にあります。平成11年に脊椎の専門医として著名な本間隆夫医師、長谷川和宏医師を招聘し、高水準の治療環境が整いました。
今では“腰痛なら亀田第一”と言われるまでになり、日本全国にとどまらず、韓国やマレーシアなど東南アジア各国からも診察を求めて患者が来院しています。病院内に設けた「新潟脊椎外科センター」では、腰痛の原因や治療法などを両医師が講演する“脊椎フォーラム”も開催し、好評を博しています。
もうひとつの特色は形成外科です。外傷、変性疾患への治療や股関節脱臼など小児整形の分野にも力を入れています。チームワークで治療にあたる医療施設では、職員間でのコミュニケーションが大切です。
そのために、朝礼では科目を越えて入退院の確認や手術の予定等を確認し、その日の病院全体の動きをスタッフが掌握できるようにしています。
また、病院内には数多くの生花が飾られ、美しい花をながめることによって、また、水換えなどの世話を通して、潤いのある心のコミュニケーションが図られています。
病院運営の基本方針は、次の3点です。
1. 患者さんに喜ばれる病院
2. 地域社会に喜ばれる病院
3. 職員に喜ばれる病院
こうした精神は、病院設備のリニューアルにあたっても生かされました。

ELパーキングの採用で
スピーディな入出庫を実現

今回、駐車設備の新設にあたって、ELパーキングが選択されたのは、車での来院者の便宜を考えてのことでした。総合病院への人と車の出入りは、時間帯によって集中し、大変な混雑となります。
これまでは、自走式の駐車場が病院の周辺数箇所に分散して使われてきました。降雨量や積雪量が多く、交通手段として車が利用されることの多いこの地域。病身の来院者が、離れた駐車場から玄関まで歩くことは、時に困難が伴います。
そこで、館内へ短距離でスムーズに移動できるように、病院敷地内に大型の機械式駐車設備を設置することになりました。
求められた要件は、収容台数よりもむしろ、スピードでした。来院者を待たせないということが優先されたのです。そこで選ばれたのが日精のELパーキングでした。パレット式のエレベータ駐車設備に比べて、格段の早さを誇る“フォーク式”が採用されました。
タワーの中には普通車34台が2基、ハイルーフ車26台が1基、計94台を収納するELパーキングが設置されています。
信濃川と阿賀野川にはさまれた亀田の地盤は軟弱で、建設に当たっては設置場所の調整や基礎工事が慎重に行われました。優れた“耐震性”を備えたELパーキングの特性は、こうした条件にも合致し、安心の設備として評価されています。

機種名
ELパーキング
延床面積
   ―
構造規模
   ―
収容台数
94台(普通乗用車68台、ハイルーフ車26台)

乗込階平面図

車高をハイルーフ車用に確保した乗込口

フォーク式を採用したエレベータリフ

病院正面に設置されたEL バーキング