産業資材・物流資材に特化したプラスチック物流機器専門メーカー「三甲」の東京本社移転に伴い、2020年7月に竣工したのが「三甲新橋ビル」。平日の昼間は多くの車が行き交う日比谷通り沿い西側に立地しており、官庁街や「虎ノ門ヒルズ」「霞ヶ関ビル」など、日本を代表するオフィス街が隣接する地域にあります。しかし、通りを一歩入れば、老舗の飲食店や中小規模のビルがひしめき合う地域でニュース番組での「サラリーマンの街」というイメージも残す場所でもあります。
そんな新橋で、周辺より突出した高さがシンボリックな印象の同ビルは、コーナーに丸みを持たせた個性的なガラス張りのファサードで、東京タワーがある芝公園から日本の中心である大手町へ向かう車からの視線を楽しませています。
1階には、ホテルのようなおしな車寄せがあり、白く丸い照明を複数配置。エントランスや執務室はシックな色合いのハイクラスな仕様で統一されていて、上層階にあるワークスペースは、開放感に溢れています。
「三甲新橋ビル」は、地下ではなく、地上に機械式駐車場を配置。一般的には、地下に配置する事の多い水平循環方式ですが、乗降室で90度旋回させ2階から3階へ3層の駐車装置を設置。日精の水平循環方式「フレキシブルパーク」の最大の特徴である、どんな柱の位置にも一番効率の良いパターンでトレーを配置できるフレキシブル性が、この、今までにない駐車場を実現させました。
前進入出庫と、段差のないフラットトレーとリフト柱が外壁面に配置されている事による入出庫のしやすさにより安全性も確保されています。
オートドア開時
トレー動作90度旋回動作①
ハイルーフ格納部
2F 機械駐車格納部
断面図
平面図