江戸情緒を今に伝える歴史の街、日本橋人形町に、高層マンションを中心とした新しい街角が生まれました。リガーレ日本橋人形町は、ふたつの街区からなる再開発事業(日本橋人形町一丁目地区第一種市街地再開発事業)です。
A街区には、高さ140メートル、地下2階・地上39階建ての高層棟が建築されました。上層階に335戸の住宅が入り、1・2階には店舗や事務所が入居しています。B街区には地下1階・地上3階建てで、商業施設やオフィス中心のリガーレ日本橋人形町アネックスが建てられています。
当初は、高層マンションのみで始まった再開発でしたが、中央区の呼びかけで60人ほどの地権者が集まり、合わせて3,300平方メートル弱の敷地での計画に広がりました。そのため、地域に祀られてきた茶の木神社や町会事務所も街区内に再整備され、中央区の公共駐輪場も併設。地域住民の憩いの場としての広場も作られています。
施設デザインとしては、江戸時代の下町文化を残す日本橋人形町の歴史をふまえ、「粋」がテーマに選ばれました。ねずみ色を基調とした縞模様からなる外観は、江戸の粋を表しています。
高層の住宅棟は、スーパーRCフレーム工法により、各フロアでの自由な間仕切りが可能となるスケルトンインフィルを実現しました。また、建物中央のH型のコア壁・スーパーウォールと、建物頂部の大梁・スーパービーム、コネクティング柱、オイルダンパーから構成される制震工法が用いられています。低層階では、落下防止庇と樹木の植栽で、下町らしさを演出。のれんの似合う商店とあいまって、にぎわいのある商空間となっています。
テナントには、「鮨芳」「うなぎ喜久川」「甘味処 森乃」など和を感じさせる飲食店はじめ、喫茶店やファミリーレストランが入居。そのほか「生活道具屋スロウ」や「きもの工房以和佐」などこだわりのショップが人気です。“リガーレ”は結ぶという意味。公募によって決まった名称には、「人と人を結ぶ場所でありたい」という願いがこめられています。かつては江戸の商業の中心地であった日本橋。今も新しい発展を続けるこの街にふさわしい、粋なデザインのランドマークが誕生しました。
多数の住民が暮らす高層住宅と地域のコミュニティが共存するリガーレ日本橋人形町から、パーキング設備として選ばれたのが日精の水平循環方式LEVELパークです。振動や騒音を抑え、操作性に優れていること、乗り込み口の省スペース化が可能で入出庫時間の短いことが、採用の決め手となりました。
A街区に2基(収容台数/計63台)、B街区に1基(収容台数/57台)の計3基のLEVELパークを導入することで、120台の収容を実現(そのうちハイルーフ車仕様は19台)。B街区の設備には、前進入出庫ができるように、ターンテーブルが内蔵されています。
新しい住まいでの毎日の暮らしを、日精のパーキングシステムがサポートしています。
乗込階平面図(A街区)
乗込階平面図(B街区)
タッチパネル操作盤
B街区乗込口
A街区乗込口レイアウト
内蔵型ターンテーブル