調布サウスゲートビル

ビル外観図断面図

変貌をとげる中心街のビジネス拠点

東京都調布市は、新宿副都心から西へ15キロメートル、京王線の特急で新宿駅から15分という多摩地域の玄関口です。

調布サウスゲートビルは、マインズ農業協同組合、京王電鉄(株)が中心に再開発が進められている調布市の中心街、調布駅の南口駅前にこのほど竣工したオフィス・商業施設の複合ビルです。

調布駅は京王線から相模原線が分岐する重要拠点で、南口にはバスロータリーを中心に、「調布市グリーンホール」や「調布文化会館たづくり」「調布市役所」など公共機関が集積しています。

2013年に完成が予定されている京王線連続立体交差事業により、これまで線路で分断されていた南口と北口がつながり、駅前広場が大きくリニューアルされることになりました。調布市では、「中心市街地づくり総合計画」を定め、調布駅を中心とした拠点ゾーンを設定。ビジネスや商業施設の拡充を図っています。

調布サウスゲートビルは、変貌をとげる中心街のメインキャストとして、他施設に先駆けて建設されました。

地下1階・地上11階建て。1階にはJAバンク、コンビニ、コスメティックストア、旅行会社、2階にはクリニックなどがテナントとして入居し、3階から11階まではオフィスフロアとして保険会社の支店が入居しています。

駅前広場の最前列に位置しているため、設計デザインには、周辺建物群との調和とともに、調布駅“サウスゲート(南口)”の顔としてふさわしい外観が求められました。

ファサードは、垂直方向を強調したアルミカーテンウォールとし、町並みがそのまま連続して伸びていくイメージと、軽快で洗練された質感を表現。正面性を持たせながら、ボリューム感を押さえることによって圧迫感を軽減し、明るく透明感のある、それでいてシンメトリーな安定感を備えたデザインとなっています。

フロアデザインは、複合ビルとしての効率性、機能性を重視。防災設備も充実しています。また、舗装材など建築資材は、環境負荷に留意した、省資源・省エネルギー製品が使用されました。

自然豊かな多摩地区にあって、交通のアクセスにも恵まれ、魅力的な郊外都市としてさらに発展が期待される調布エリア。にぎやかで活気あふれる都市空間の創造に、調布サウスゲートビルが参画しています。

スピーディーな入出庫 ELパーキング

調布サウスゲートビルの駐車設備は建物に隣接したスペースに設けられました。駅前広場に面し、線路と調布グリーンホールに隣接する限られた敷地面積を生かすため、間口が狭く、奥行きのある立地に最適な、エレベータ方式(フォーク式)ELパーキングの縦列タイプが導入されています。

収容台数は68台(そのうち、20台がハイルーフ車対応)。エレベータリフトにフォーク式を採用したことで、これまでにない入出庫スピードを実現しています。また、耐震性を向上させるため、上下左右の強い揺れにも、台車を落下させないための工夫が施されています。

新しい街の顔に、新しい日精の技術が生かされています。

機種名
エレベータ方式フォーク式縦列型ELパーキング
延床面積
   ―
構造規模
地下1階、地上11階
収容台数
68台(ハイルーフ車20台)

乗込階平面図(1階)

ハイルーフをはじめ、様々な車種の収容が可能

奥行きのある狭いスペースに最適な縦列タイプ

建物に隣接した限られたスペースを活かして設置されたELパーキング