神奈川県横須賀市の久里浜地区は、古くから海を中心に栄えてきた都市近郊の景勝地。さらに温暖な土地柄から、近年はテーマパーク「花の国」もオープンし、休日にはたくさんのレジャー客で賑わいます。
しかし、年々増え続ける路上駐車の問題と近隣にできた大型店の影響もあり、地元商店街の活気は今ひとつ、かつての勢いを失っていました。そのため大型駐車場を切望する声も多く、一時は、市がその建設計画に着手したのですが、財政上の理由から実現は見送られたままでした。
そんななか、久里浜商店会共同組合の有志は、地域の発展と地元商店街の活性化のために、自らが駐車場建設に立ち上がりました。大川重明理事長、森下守久副理事長の両氏を中心に、市に協力を要請し、1997年12月1日、待望の大規模駐車場をオープンさせたのです。
国道134号線沿い、旧久里浜行政センター跡地に建てられたこの駐車場の特徴は、車で訪れる買い物客の利便性を第一に考えたことです。商店街をカートで買い物できるようにし、そのためお客様は荷物をカートに載せたまま、駐車場までラクに移動できます。駐車料金は30分150円。2,000円以上のお買い物には、駐車場サービス券を出しています。
また、商店会加盟店発行の『ドリームカード』とも提携させ、集めた満点ドリームカード1枚(170ポイント)で、30分無料駐車券5枚と交換できるシステムも導入しました。駐車場を起爆剤とした、地元商店街の新たな活性化が期待されます。
県下初のエレベータ方式(フォーク式)立体駐車設備として今回導入されたのは、日精のELパーキング。ターンテーブル内蔵により「頭から入れて頭から出せる」スムースな入出庫が自慢。運転に不慣れなドライバーにも安心です。
外観は街並みと調和したタワー型で入出庫口は3つ。収容台数は96台、内18台がハイルーフ車対応です。他、自走式駐車スペースが4台分用意されています。
乗込階平面図(1階)
乗込口の閉口時