住友不動産大井町駅前ビル

ビル外観図

「りんかい線」開業でさらに活気づく
大井町駅前のシンボル

大規模な商店街が広がり、人々のエネルギーが溢れるJR京浜東北線大井町駅前。東急大井町線の起点でもあり、2002年12月に「りんかい線」も開業して、さらに各地へのアクセスが至便になったこの地に、住友不動産大井町駅前ビルが完成しました。

このビルはS構造1部RC造地下2階、地上14階建て、延べ面積約28,000平方メートル。1階〜8階及び13階階をオフィス、9階〜12階を共同住宅で構成する複合ビルです。濃緑色のアルミパネルに包まれた外観はシャープで存在感を際立たせており、街のシンボルとして強く印象付けられます。

一方、建物の内部は暖かみのある天然素材を使い、ゆとりとやすらぎを与える高品質な空間を演出しています。市街地住宅総合設計制度を採用し、建物の周囲に約1,500メートルの公開空地を設けて樹木を配し、解放感のある空間を創出。また同時に、公共空地として幅員25メートルの前面道路の整備を行い、周辺環境の向上にも貢献しています。

建物自体は一般使用のオフィスを求めるテナントだけでなく、IT企業のデータセンターとしての仕様にも対応可能な機能と設備を備えています。天井の高さもOAフロア高さ0.42メートルを基準とした上で2.8メートルを確保して、事務室レイアウトの変更にも柔軟に対応できるワンフロア約540坪のオフィス空間を実現しています。

設備面では、事故停電の対応策として3回線スポットネットワーク受電を備えています。また、非常用発電機を貸室電源用として設置しながらも、容量増大による発電機のためのスペースも確保しています。空調制御は、小さなゾーンごとに冷暖房切り替え可能な空調システムを採用することにより、各テントのニーズに柔軟に応えます。

また、補強空調、電気設備の予備スペースも充分に確保しています。さらに、このビルには免震構法を採用。建物の強度を増して地震に対抗する耐震構法に対して、地震のエネルギー(揺れ)を直接建物に伝えないよう、基礎部と上部構造の間に絶縁体(アイソレーター)を配置して、建物に伝わる揺れを従来の1/3〜1/5に抑えることができます。

この免震構法の採用により、ビル内で生活する人々の地震に対する不安を取り除き、災害時のパニックを防止するというリスク管理にも一役買っています。最高の立地と設備のクォリティ、そして安全性を備えたこのビルは理想的なビジネス拠点として注目されています。

平面効率を最大限に有効活用できる
水平循環方式「LEVELパーク」

大規模なビルだけに、多くの来館者が予測されます。そのため、ビルの地下スペースに合計70台を収容する駐車場が設けられました。駐車場が設置された地下には、平面駐車場に加えて機械式駐車設備が2基導入されました。

今回採用された機械式駐車設備は、日精の水平循環方式「LEVELパーク」です。地下駐車場の左右の端に入庫口を対象的にレイアウトし、平面効率にすぐれた2基の「LEVELパーク」を配置することで、駐車スペースを効率よく確保することができました。

駅前のように多くの人が集まり、密集したエリアに建つビル内の機械式駐車設備には、「大量駐車」、「省スペース」、「入出庫時間の短縮」、「低コスト化」とともに、「低騒音」や「低振動」など住環境への配慮も求められています。

日精の「LEVELパーク」はこれらの諸条件をクリアし、建物の地下空間を有効に活用しながら、様々なレイアウトに対応できる駐車設備です。住友不動産大井町駅前ビルは、こうした点を高く評価いただいた事例といえます。

「限られた立地条件の中で、いかに効率よく駐車スペースを確保するかは、都心に限った問題ではありません。国内では立地条件と建築条件によっては、いつでも設計上の難しい課題になる可能性があります。

土地の有効活用という視点から、地下式駐車設備に対するニーズは、今後ますます高まっていくでしょう。多くの製品ラインナップと納入実績を持つ日精の地下式駐車設備は、新しい時代の建築にふさわしい品質と機能をご提供します。

機種名
水平循環方式LEVELパーク
延床面積
   ―
構造規模
   ―
収容台数
70台

乗込階平面図(B1階)

乗込口の閉口時

乗込口の開口時